FileMaker マスター変更を一括反映!「フィールド内容の再ルックアップ」を使いこなす方法
商品名や単価が変わったのに、過去の伝票データが古いまま……。そんな時、一つひとつのレコードを手修正していませんか?
FileMaker には、リレーションシップに基づいてデータを最新状態に更新する「フィールド内容の再ルックアップ」という便利な機能があります。今回は、その基本から実務での活用シーン、安全な実行方法までを詳しく解説します。
1. 導入:「再ルックアップ」とは何か?
FileMaker の「ルックアップ」設定は、データ入力時に別のテーブル(マスターなど)から値をコピーしてくる機能です。しかし、ルックアップは「入力した瞬間*にしか実行されません。
そのため、後からマスター側の価格や名称が変更されても、入力済みのレコードには反映されない仕様になっています。この「すでに入力された値」を、現在のリレーションシップに基づいて最新のマスター情報で一括更新するのが「再ルックアップ」です。
2. 基本的な仕組みと実行手順
再ルックアップの構文は以下となります。
フィールド内容の再ルックアップ [ダイアログあり: オフ ; テーブル::商品ID]
※スクリプトで行う場合は、対象となる「照合フィールド」を正確に指定するのがポイントです。
3. 実務での活用シーン:こんな時に使おう!
① 商品マスターの価格改定を一括反映
「来月からの新価格」をマスターに登録した後、未処理の見積書や注文書の単価を一括で最新状態に更新する際に使用します。
② 顧客情報の変更に伴う住所更新
発送前の伝票データに対して、最新の顧客マスターから住所や電話番号を引き直すことで、配送トラブルを防ぎます。
③ インポート後のデータ補完
外部システムから「商品ID」だけを取り込んだ際、後から「商品名」や「規格」をマスターから一気に流し込みたい場合に有効です。
4. 動画で学ぶ:全置換スクリプトの実装手順
実際のスクリプト作成の流れや、設定については、以下の解説動画を参考にしてください。
5. まとめ:安全に使うためのチェックリスト
再ルックアップは非常に便利ですが、「意図しない書き換え」を防ぐために以下の点に注意しましょう。
- 対象レコードの確認:更新したくないレコードまで含まれていないか、必ず確認しましょう。
- 計算値指定との違い:ルックアップ設定ではなく「計算値指定(常時)」を使っているフィールドには、この機能は適用されません。
正しい知識で再ルックアップを活用し、データの正確性を保ちながら業務効率をアップさせていきましょう!
