FileMaker で「全置換」をスクリプトで使ってみよう
FileMaker で数千、数万というレコードの特定の項目を書き換えなければならなくなったとき、一つずつ手入力していませんか?
そんな時に役立つのが「レコードの全置換」スクリプトです。現在表示されている対象レコードに対して、一括で同じ値を流し込んだり、計算式の結果を反映させたりできる非常に便利な機能です。本記事では、この「全置換」の基本から、実務で失敗しないためのポイントを詳しく解説します。
FileMaker のスクリプトステップとしての「レコードの全置換」には、主に3つのオプションがあります。
スクリプトステップの形
レコードの全置換 [ ダイアログあり: オン/オフ ; <ターゲットフィールド> ; <置換オプション> ]
3つの置換オプション
- 「現在の内容」で置換: 現在アクティブなレコードに入っている値を、他の全レコードにコピーします。
- 「シリアル番号」で置換: 指定した開始番号と増分で、レコードに連番を振り直します(既存データの番号整理に最適)。
- 「計算結果」で置換: 計算式を用いて、レコードごとに異なる値を一括生成して流し込みます。
注意点: 全置換は「対象レコード」に対して実行されます。実行前に必ず「検索」を行い、書き換えたいレコードだけが表示されている状態にすることが鉄則です。
実務での活用シーン
1. 商品価格や消費税率の一括改定
マスタデータの価格を一斉に10%アップさせたい場合、「計算結果で置換」を選択し、価格 * 1.1 という計算式を実行するだけで、数万件の更新が数秒で完了します。
2. 顧客番号の振り直し
データのインポートを繰り返してバラバラになった顧客番号を、登録日順にソートしてから「シリアル番号で置換」を実行することで、綺麗に採番し直すことができます。
3. ステータスの一括変更
「未入金」の請求データを一括検索し、特定の条件を満たすものだけを「入金済み」に一括変更する、といったフラグ管理の自動化に役立ちます。
動画で詳しく学ぶ
全置換の具体的な操作手順については、以下の動画を是非参考にしてください。
まとめ
「レコードの全置換」は、FileMaker におけるデータメンテナンスの要(かなめ)となる機能です。
- メリット:手入力の手間を劇的に削減し、ミスを防げる。
- デメリット:一度実行すると「元に戻す」ができない。
実務で活用する際は、対象レコード数を必ず確認することを習慣にしましょう。これさえ守れば、開発効率を飛躍的に高めてくれる心強い味方になります。
