動画でわかる FileMaker ヒント集
【FileMaker】「元に戻す/再実行」スクリプトステップで入力操作を効率化
Claris FileMakerには、データ入力の効率を大幅に向上させる便利なスクリプトステップがあります。そのひとつが 「元に戻す/再実行」 です。このスクリプトを使うことで、フィールドに入力した内容を簡単に元に戻したり、最後に入力した値を再度実行したり、両者を切り替えることができます。誤入力の修正やデータ更新の手間を省くため、業務効率化に役立つ機能です。
基本構文
「元に戻す/再実行」スクリプトステップの基本的な構文は以下の通りです:
元に戻す再実行 [ オプション: 元に戻す | 再実行 | 切り替え ]
- 元に戻す:フィールドの入力を元の値に戻す
- 再実行:最後に入力した値に書き換える
- 切り替え:元の値と最後に入力した値を交互に切り替える
スクリプトオプションで、どの動作を適用するか選択可能です。
実務での活用シーン
1. 入力内容の誤りを簡単に修正
例えば、顧客情報フィールドに「テスト1」と入力後、「テスト2」に変更した場合:
- 元に戻す → 「テスト1」に戻す
- 再実行 → 「テスト2」に戻す
- 切り替え → 「テスト1」と「テスト2」を交互に切り替え可能
2. 実行のタイミングには注意が必要
注意点として、動画の操作のように入力途中の値はスクリプトで元に戻すことはできません。そのため、カーソルが入った状態のフィールドでスクリプトを実行する場合など、特定の操作に活用する形になります。
3. 電話番号などのフィールド入力確認
- 入力した値が一定桁数に満たない場合に警告を出し、スクリプトで「元に戻す」を実行
- ユーザーの操作ミスを防ぎつつ、正しいデータ入力を促進
動画
実際の動作イメージは動画で確認するとわかりやすくなります。
まとめ
「元に戻す/再実行」スクリプトステップは、FileMakerでのデータ入力作業の効率化、誤入力の修正、データ更新の簡略化に役立つ機能です。
特に、元の値と最後に入力した値を簡単に切り替えられる切り替えオプションは、入力ミスの修正や確認作業で非常に便利です。
業務フローに合わせて安全に活用することで、日々のデータ管理がよりスムーズになります。
是非、皆さんも活用してみてください。
