Claris FileMakerでは、レコード内の特定のフィールド内容を自動で消去できる「消去」スクリプトステップがあります。
手作業で削除する手間を省き、業務効率化やデータ管理の精度向上に役立つ便利な機能です。
この記事では、「消去」スクリプトの基本構文から実務での活用方法までをわかりやすく解説します。

基本構文

「消去」スクリプトの主な役割は、指定したフィールドの内容を削除することです。

スクリプト設定時には以下のオプションがあります：

• 内容全体を選択
  チェックを入れると、フィールド内の全データを削除します。
• 指定フィールド
  消去対象のフィールドを任意に選択できます。

実例：
電話番号フィールドを指定して「消去」スクリプトを実行すると、フィールド内のデータがクリアされます。

チェックの有無で挙動が異なり、選択状態でない場合はデータは削除されません。

実務での活用シーン

「消去」スクリプトは、日常業務での入力や編集作業を効率化するのに役立ちます。

例：日報アプリでの活用

1. ユーザーが日報内容を入力。
2. 保存ボタンを押すと、入力内容を履歴フィールドに自動で貼り付け。
3. 元のフィールド内容は「消去」スクリプトでクリアされる。

ポイント：

• 全体消去：フィールド内の全データを削除
• 部分消去：選択した部分だけ削除可能

この方法を使うことで、データの整理や履歴管理が自動化され、作業ミスも防止できます。

動画

以下の動画で、実際の操作手順や挙動を確認できます。

まとめ

FileMakerの「消去」スクリプトは、入力フィールドを自動でクリアする便利な機能です。

• 手作業による削除の手間を省ける
• 全体消去・部分消去の柔軟な設定が可能

使い方に注意すれば、業務効率化に大きく貢献します。安全に活用して、作業時間の短縮やデータ管理の精度向上に役立ててください。