FileMaker の関数『PatternCount』の基本と実務活用法
Claris FileMaker の PatternCount 関数とは?
FileMaker の PatternCount 関数は、指定したテキスト内に検索対象の文字列がいくつ含まれているかを返す関数です。Excel の COUNTIF 関数に相当し、特定の文字列の出現回数をカウントする際に非常に便利です。
基本構文
PatternCount ( テキスト ; 検索テキスト )
- テキスト:検索対象となるテキスト式またはテキストフィールド
- 検索テキスト:検索する文字列を表すテキスト式またはテキストフィールド
この関数は、指定されたテキスト内で検索テキストが出現する回数を返します。
実務での活用シーン
1. チェックボックスの選択項目数のカウント
チェックボックスのフィールドに選択された項目数をカウントする際に使用できます。例えば、フィールド「参加」に「ゲスト」が選択されている場合、PatternCount ( 参加 ; "ゲスト" ) は「1」を返します。
2. 特定のキーワードの出現回数のカウント
アンケートやフィードバックのテキストフィールド内で、特定のキーワード(例:「ありがとう」)が何回出現するかをカウントすることで、感謝の意を定量的に把握できます。
3. 条件付き書式の設定
進捗状況などのテキストフィールドに対して、特定のキーワードが含まれている場合に文字色を変更するなど、条件付き書式を設定する際に活用できます。
4. フィールド内の特定文字列の完全一致カウント
フィールド内で特定の文字列が完全一致する回数をカウントする方法もあります。例えば、改行区切りでデータが格納されている場合、PatternCount 関数を使用して完全一致する行をカウントすることができます。
動画で学ぶ PatternCount 関数
関数の使い方や注意点を動画で学びたい方は、以下の動画をご覧ください。
まとめ
PatternCount 関数は、FileMaker の開発において非常に有用な関数です。特に、テキストデータの分析や条件付き書式の設定、チェックボックスの選択項目数のカウントなど、さまざまな場面で活用できます。そのシンプルな構文と直感的な使い方から、開発の効率化に貢献することでしょう。
この関数を活用することで、FileMaker のデータベースがさらに便利に、そして効率的に運用できるようになります。ぜひ、日々の開発に取り入れてみてください。
