「Loop」を使い繰り返し処理を効率化!FileMakerスクリプト活用術
Claris FileMaker を活用していると、同じ処理を複数回繰り返す場面が多々あります。そんな時に便利なのが、スクリプトステップ「Loop」です。このステップを使うことで、繰り返し処理を効率的に実行できます。
【基本構文】
「Loop」ステップの基本的な使い方は以下の通りです
- Loop: 繰り返し処理の開始を示します。
- Exit Loop If: 繰り返しを終了する条件を指定します。
- 繰り返し処理: 必要な処理を記述します。
例えば、以下のように設定することで、指定した回数だけ繰り返し処理を実行できます
Loop
Exit Loop If [ $count > 10 ]
変数を設定 [ $count ; 値: $count + 1 ]
End Loop
この例では、変数$count
の値が10を超えるまで、繰り返し処理が実行されます。
【実務での活用シーン】
1. レコードの一括更新
複数のレコードに対して同じ処理を行いたい場合、Loopステップを使用して一括更新が可能です。例えば、特定の条件を満たすレコードのステータスを一括で変更することができます。
2. ポータル内のデータ処理
ポータル内の複数行に対して処理を行いたい場合、Loopステップを使用して各行を順番に処理することができます。例えば、ポータル内の各行に対して計算を行い、その結果をフィールドに反映させることができます。
3. 条件付きの繰り返し処理
特定の条件が満たされるまで処理を繰り返す場合、LoopステップとExit Loop Ifステップを組み合わせて使用することができます。例えば、外部システムからのデータ取得が成功するまで繰り返し処理を行うことができます。
【動画で解説!】
スクリプトステップの使い方を視覚的に学びたい方は、以下の動画をご覧ください。
【まとめ】
「Loop」ステップは、 FileMaker での繰り返し処理を効率的に行うための基本的な構造です。適切な条件設定と組み合わせることで、複雑なデータ処理を簡潔に実現できます。引数の活用やエラー処理を適切に行うことで、より堅牢なシステムを構築できます。
詳細な使用方法や応用例については、動画をご覧いただくとより理解が深まります。ぜひ、業務の効率化に役立ててください。